第2回目となりました。今回は中扉についてお伝えしていきたいと思います。
この記事は製本初心者である筆者が『学んで作る!一太郎2017使いこなしガイド』を片手にオール一太郎2017で小冊子を作成していく企画です。
・中扉をつくろう
さて、前回体裁を小説っぽくしたのですが、本らしく中扉や奥付も作成してみたいところ。
まず中扉からまいりましょう。
そもそも中扉とは、
一冊の書物の中に標題が二つ以上ある場合、それぞれの標題部分につける扉をいう。本文と共紙に印刷されることが多い。別丁で色紙を用いることもある。
(製本のひきだし 製本用語集 http://sei-hon.jp/glossary/words/%92%86%94%E0.html)
なので厳密にいえば標題が檸檬ひとつのこの小冊子はつくる必要ないのですが、
雰囲気でどうかひとつ。
中扉の作成方法は二通りあります。
[書式-ページスタイル/中扉/奥付-中扉の設定]
もしくは
ツールパレットをEPUB編集ツールパレットにし、[書籍編集-中扉]
です。
『使いこなしガイド』ではメニューバーからの設定方法をご紹介しているので(193ページ)、ここではツールパレットをEPUB編集ツールパレットにして、設定していきます。
標準ではツールパレットは「基本編集ツールパレット」となっております。(帯が青)
右上の[メニュー]アイコンからオプションを開くと、[基本編集フェーズでEPUB編集ツールパレットを利用する]のチェックボックスがあるのでチェック。
すると、このとおり!
帯が茶色のEPUB編集ツールパレットになります。
こちら、表紙の設定や今回行う中扉や奥付の設定など、小説を書くにあたっての機能が充実しております。
さて、まず中扉にしたい箇所を選びます。
そして、ここの[書籍編集]パレットの[中扉]をぽちっと押します。
表示されたダイアログで詳細を設定し、いざ。
こんなはずでは……
そんなときこそ『使いこなしガイド』!
193ページによりますと、「段組を設定している場合は段組を解除してから設定します」とのこと。
段組の解除方法は「ドラフト編集で解除」だそう。
いったん中扉の設定を解除してから挑戦してみます。
さっそく、切り替えてみましょう。
ドラフト編集への切り替えは編集画面タイプ切り替えのアイコンをクリックするのですが、場所わかりづらいですよね。ここです。
切り替えた画面がこちら。
段組がどこから始まっているかが一目瞭然です。
では作業を続けていきます。
中扉にしたい箇所を選択して、段組を解除。
そのまま、中扉の設定もこちらでやってしまいます。
またツールパレットの[中扉]をぽちっと。
どんな表示になっているかを元の「イメージ編集」画面にして確認!
おお!中扉が設定できました。
著者名は右寄せ(縦組みだと下寄せ)にしまして……
中扉の完成です!
今回はここまで。次回は奥付以降をご紹介していきます。
それでは、ご覧くださりありがとうございました!
(ライター:K)
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