長い年月をかけて地中で形成された鉱物は、美しい色や形を持ち、見る者を魅了します。今回は、鉱物を美しく輝かせるLEDイルミネーションライトを作ってみます。仕組みは、昨年末に作った、クリスマスイルミネーションと同じですが、鉱物を透過することで、LEDの光も妖しく幻想的な輝きになります。
美しく、魅力的な鉱物。中でも貴重なダイヤモンドやルビー、サファイアといった貴石は、宝石として高額で取引されています。けれど、鉱物は高額なものばかりではありません。
透明感がある水晶や紫水晶、緑や紫、青色などに輝く蛍石などは、小型のものなら数百円など、意外なほど安価に手に入ります。ネットで調べてみると、鉱物や化石を扱う専門店があるほか、鉱物を販売するイベント“ミネラルショー”などが各地で開催されていることがわかります。
さて、そんな美しい鉱物をより美しく見せるため、LEDイルミネーションライトを作ってみることにしました。光る順番や、長さは、IchigoJamを使って、プログラミングします。
使うのは安価に入手しやすい鉱物ばかりです。写真は、左から、蛍石(紫)、蛍石(緑)、紫水晶、水晶です。
鉱石の色を活かすため、LEDは白色にしています。IchigoJamと接続するためのジャンパー線も用意します。今回は、LEDを4本、ジャンパー線(両端がオス-メスのもの)を8本使っています。
ケースに使うのは、百円ショップで購入できる木製の小箱です。底にキリで穴をあけて、白色のLEDを仕込みます。
裏から見るとこうなっています。最終的には裏にもカバーを付けて配線を隠すと良いでしょう。
LEDの上に鉱物を置きます。透明感があって、光を透過させやすい石を選びましょう。
LEDの接続方法、プログラミングの内容は、以前の記事と重なるところもありますが、あらためて書きます。
まず、LEDは、以下のように4つまで接続することができます。LEDの長い足がプラス、短い足がマイナスです。
[1つめのLED] プラス-→LEDポート マイナス-→GNDポート
[2つめのLED] プラス-→OUT1ポート マイナス-→OUT2ポート
[3つめのLED] プラス-→OUT3ポート マイナス-→OUT4ポート
[4つめのLED] プラス-→OUT5ポート マイナス-→OUT6ポート
これで、合計4つのLEDを接続できました。
【参考】
プログラミングでは、4つのLEDが順に光るようにし、最後に4つが同時に光るようにしています。
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10 LED1
20 WAIT 60
30 LED0
40 OUT 1,1
50 WAIT 60
60 OUT 1,0
70 OUT 3,1
80 WAIT 60
90 OUT 3,0
100 OUT 5,1
110 WAIT 60
120 OUT 5,0
130 LED1:OUT1,1:OUT3,1:OUT5,1
140 WAIT 90
150 LED0:OUT1,0:OUT3,0:OUT5,0
160 GOTO 10
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光らせる順番や長さは、プログラミングしだいです。WAITの数字を変えると、長さも変わります。最後の「GOTO」で先頭行に戻って、点灯、消灯をを繰り返しています。
動画では、同時にサウンドも鳴らしています。ただ、思ったような音階になっていないような気がするので、ここではサウンドコマンドの紹介のみしておきます。
「PLAY」コマンドに続けて、以下のアルファベットを入力することで、音階を鳴らすことができます。
C(ド)、D(レ)、E(ミ)、F(ファ)、G(ソ)、A(ラ)、B(シ)
たとえば、ドレミと鳴らすには次のように入力します。
PLAY"CDE"
なお、サウンドを鳴らすには、IchigoJamに同梱の「圧電サウンダ」をつないでおく必要があります。2本の端子を「SOUND」と「GND」につないでおきます。
IchigoJamを使うと、LEDの点灯、点滅、消灯を制御できます。LEDを光らせるだけでも楽しいですが、模型を光らせたり、鉱物を光らせたりとアレンジすれば、さまざまに楽しみ方を広げることができます。
ここでご紹介した鉱物イルミネーションの作り方は、電子書籍『親子で挑戦! IchigoJamで電子工作 BASICプログラミングで光る!動く![01]LEDイルミネーション kindle版』でくわしく解説しています。
IchigoJamを使ったプログラミングの方法は、ジャムハウス刊行『親子でベーシック入門 IchigoJamではじめてのプログラミング 』もご参照ください。
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