前回のIchigoJam電子工作の記事では、「鉱物が輝くLEDイルミネーションライトを作ってみる」として、小箱に入れた鉱物をLEDで妖しく幻想的に光らせてみました。そのとき、LEDはオン/オフの命令だけで光らせていましたが、今回は、PWMコマンドを使って、輝く明るさを調整してみます。
「PWM」(パルス・ウィズ・モジュレーション)は、出力する電力を制御するためのコマンドです。オンとオフの繰り返しの間隔を変化させることで、制御を行います。ここではLEDの明るさを調整していますが、ロボットの関節に入っているサーボモーターを決まった角度だけ動かすときなどにも、この方法を使います。
今回は、LEDを1つだけにして、ペットボトルのキャップに仕込むことにします。
IchigoJam以外に用意するものは次のとおりです。
●用意するもの
- ジャンパーケーブル 2本
- LED (白色) 1本
- 透明な鉱物(ここでは紫色の蛍石)
- ペットボトルのキャップ
●作る手順
LEDの足に、2本のジャンパーケーブルをさします。
白色のキャップの場合、光が漏れてしまうので、気になる場合には黒いテープなどで遮光しておきます。
LEDのプラス(足が長い方)からのばしたケーブルをOUT2につなぎます。
LEDのマイナス(足が短い方)からのばしたケーブルをGNDにつなぎます。
IchigoJamに、テレビ、キーボード、電源ケーブルをつなぎます。
ペットボトルのキャップの上に、鉱物を乗せます。
ここまでで準備は完了です。
●PWMコマンドの役割を確認
IchigoJamの準備ができたら、スイッチをオンにして、次のように入力して、「Enter」キーを押してみましょう。
PWM 2,1000
「2」は出力するポート、「1000」は出力の強さを表しています。
LEDが光って、鉱物が明るく輝きます。
続いて、次のように入力してみます。
PWM 2,500
鉱物が輝きますが、「1000」としたときよりも、暗いです。
さらに、次のように入力してみましょう。
PWM 2,100
鉱物が輝きますが、「500」のときよりも、さらに暗くなりました。
このように、PWMコマンドを使うと、LEDの明るさを調整することができます。
●PWMでゆらゆらと輝くLED照明のプログラミング
続いて、次のようにプログラムを入力してみましょう。
RNDは、乱数を表すコマンドです。明るさと、光る時間を乱数にすることで、不規則にゆらゆらと輝く様子を表してみます。
10 PWM2,RND(500)
20 WAIT RND(60)
30 GOTO10
RND の()内の数字は、乱数の最大の数字です。数字の大小を変えることで、輝き方を変えることができるので、ぜひ試してみてください。
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