9月16日に東京渋谷区にあるスマートニュース社のイベントスペースにて「MaBeee祭 2017」が開催されました!
MaBeee(マビー)とは、単3電池で動くおもちゃや家電製品をスマートフォンでコントロールできるようにする乾電池型IoT製品です。既存のラジコンや目覚まし時計が振動や音声で制御することも可能になります。
このMaBeeeを使ったアイデアを形にする展示発表会&コンテストが「MaBeee祭」でした。
並んだ約40作品は、工夫が光るライフハックから皆で遊べるゲームまで多種多様です。制作した方も子どものために腕を振るったお父さんから、現役の大学生、会社のチームまでさまざま。中には小学生で参加した子どももいました。
これらの力作をたっぷり2時間以上かけて審査員の方々が見ます。その間、制作者の方も他の作品を見て制作者同士の交流も生まれ、終始なごやかな雰囲気で賑わっていました。
それでは審査員賞と大賞の作品をご紹介します。
福岡俊弘賞
おばけライト
MaBeeeを取り付けた懐中電灯の光り方を変えるアプリです。音声モードは声が大きくなると光が弱くなり、心拍モードはスマートフォンのカメラ部分に指をあてることで心拍数のリズムで点滅します。
福岡俊弘さん(デジタルハリウッド大学教授/元週刊アスキー編集長)
ちょっとした工夫で現実世界を大きく変えるハックマインドを感じました。ライトの明滅を変えるだけで世界がこんなに変わるのかと感動しました。
制作者 伊藤右貴さん
アプリの開発ははじめてで賞をもらえて嬉しいです。言っていただいたハックマインドを大事にしていきたいと思います。
林信行賞
空飛ぶMabeee
ヘリウムガスを入れた風船にプロペラを取り付けておりコントロールできるようになっています。プロペラのモーターはなんと100円ショップの電動ネイルケア。MaBeeeはここにセットされています。
林信行さん(ジャーナリスト/コンサルタント)
突き抜けた作品。今回の作品の中でも大きな夢をみんなにみせてくれたんじゃないでしょうか。
制作者 大谷和利さん
ロマンとしてMaBeeeを空に飛ばせたかったというのがあります。100円で買える安価な材料で作りました。ただ、ボンベだけは高価なため飛ばすのはぶっつけ本番でしたが飛んでくれて嬉しいです。
佐藤ねじ賞
MaBeeeを用いた「ゆびろくろ」の製作
指でつくるミニチュアサイズのろくろです。アルミ製のターンテーブル部分は町工場で作ってもらった特注品だそう。MaBeeeで回転をコントロールしています。
佐藤ねじさん(プランナー/アートディレクター)
プラレールでMaBeeeという文脈を越えるものを探しており、これはMaBeeeがなければできないもの。おもちゃ以外の分野の可能性を感じました。
制作者 市川智章さん
15年ほど陶芸をやっていて、今回ミニチュアサイズのろくろを作りたいと思っていたところMaBeeeと出会いました。このゆびろくろをきっかけに陶芸を広めていきたいです。
川井敏昌賞
ROCO COLO
ペンダント型のデバイス「Roco Colo」とMaBeeeをセットした宝箱で宝箱を隠して宝探しができます。スマートフォンと連携することで赤く光るペンダントは宝箱に近づくと青く光り、それを握ることで宝箱から音が鳴り場所が推理しやすくなります。
川井敏昌さん(FabCafe LLP COO)
子どものために遊びを作るお父さん参加者が多いなかでも特に仕組みやデザイン性がパッケージとして完成されていました。
制作者 堀田高大さん
娘と一緒に遊ぶために作り、名前も娘がつけてくれ、まさに娘のおかげです。これからも娘と遊ぶために改良していきたいと思います。
鷹木創賞
ChaaaGe
スマートフォンを振ることでエネルギーがチャージされ、その分だけMaBeeeをセットしたマスコットが円形のコースを走ります。点数も出るので競争の要素もあり盛り上がります。
鷹木創さん(スマートニュース株式会社メディア事業開発)
ルーレット要素や振ったエネルギーを変換する仕組み、競争できるゲーム性と一粒で何度でもおいしく、楽しませてもらいました。
制作者 チームアイクラフト
元々面白いことやりたいなと動画を見て、エネルギーを溜めて一気に放出して遊びに変換すれば面白いものができるんじゃないかと開発しました。
特別賞 未来に期待賞
古山めいさん(小学3年生)
ねぼうしないぞ時計
目覚まし時計をMaBeeeで制御することで、目覚ましを止めてしまっても再度鳴らすことができます。
プレゼンター 小山和宏さん(ノバルス株式会社 CTO)
こんなちっちゃい子でも応募してくれたことが嬉しいです。自分が困ったことをアイデアにしていくという点に期待しています。
制作者 古山めいさん
これから寝坊しないようにあの時計を使って起きます。
大賞
マインクラフトでクリスマスツリーを光らせる
ゲーム「マインクラフト」内でクリスマスツリーを点灯すると、現実のクリスマスツリーも点灯するというプログラミング。現実のツリーのライトにMaBeeeをセットしています。
岡部顕宏さん(ノバルス株式会社 CEO)
ディスプレイの中だけで完結させるのではなくハードウェアを組み合わせたいということがMaBeeeを作ったのきっかけであり、この作品はそれを体現してくれました。
制作者 中田淳平さん
子どもとマインクラフトを遊んでいて家にあったMabeeと繋げれば子どもを驚かせられるのではと考えました。仮想世界から現実世界に働きかけることへの憧れもあり、それを形にできました。
他にも、坐禅体験ができるシステムや声で撃つ水鉄砲、皆で遊べるパーティーゲームなどがあり、どれもアイデアが光る作品ばかりでした。
授賞式のあとの懇親会ではMaBeeeがプリントされたケーキが!
お祭りとしての開催は初めての試みだった「MaBeee祭2017」。
来年の開催も今から待ち遠しくなるほどでした。
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