自分で組み立てるスマートスピーカー(AIスピーカー)『Google AIY Voice Kit』

Amazon EchoやGoogle Homeなど、スマートスピーカー(AIスピーカー)が話題です。昨年後半より、国内でも販売が開始されました。音声で「明日の天気は?」と聞いたら答えてくれるし、情報を検索したり、音楽を再生したり、家電をコントロールすることなどができます。

一家に一台欲しいスマートスピーカーですが、実は自分で組み立てられるキットが登場していて、気になっていたので、冬休みを利用してさっそく作ってみました。

今回作ったのは、『Google AIY Voice Kit』です。実は組み立ては簡単なのですが、ソフトウェアのセットアップなどにちょっと手間がかかります。今回はざっと概要をご紹介し、ソフトウェアの解説などは追い追い書いていくことにします。

『Google AIY Voice Kit』は、もともと英国のラズベリーパイのオフィシャル雑誌である「Mag Pi」の付録でしたが、いよいよ昨年末より国内代理店が取り扱いを開始しました。というわけで組み立ての解説も英語なのですが、代理店によっては日本語ガイドをつけてくれるので、購入前に確認しましょう。

今回私が購入したのは、ラズベリーパイの正規代理店、株式会社ケイエスワイのサイトです。真っ先に購入したときには日本語ガイドの付属はありませんでしたが、現在は日本語ガイドが付属しています。

さてもう1つ、購入前に知っておくべき肝心な情報があります。今回のVoice Kitを購入するだけではスマートスピーカーを完成することができず、Raspberry Pi 3も必要です。さらに、Raspberry Piを動かすのに必要なmicro SDカード、電源アダプターも必要です。

また、Raspberry Pi上で設定したり、プログラムを動かしたりするためのキーボード、マウス、表示するためのモニター(HDMI接続)も必要です。

ですので、これまでRaspberry Piに触れたことがなければ、それなりにまとまった準備が必要ですが、これを機にラズパイデビューしてしまうのもいいでしょう。

それからもう1つ、言っておくことがありました。現時点ではまだ、日本語入力に対応していません。ですので、完成しても、「オーケーグーグル! 今日の天気は?」と聞きたいときは、「OK Google, How is the weather today?」のように聞く必要があります。

●組み立てと設定手順

ともあれ、組み立てと設定を進めてみましょう。ひとまず、今回はざっと流れのみの解説とします。

1.パソコンで、以下のURLにアクセスして、Raspberry PiにインストールするOSをダウンロードします。

https://aiyprojects.withgoogle.com/voice#assembly-guide-1-get-the-voice-kit-sd-image

2.パソコンにmicro SDカードをセットして、OSのイメージを書き込みます。その際、書き込みソフトの「Etcher」を使用すると便利です。

https://etcher.io/

パソコンによっては、micro SDカードにアダプターを取り付ける必要があります。

3.ダウンロード&書き込みの時間を使って、本体の組み立てを行います。まずは、Raspberry Pi 3のボードと、本体ボードを重ねます。間にスペーサーをかませます。

4.スピーカーとマイクのコネクタを接続します。


5.外装になる段ボールを組み立てます。

6.段ボールにボードやマイク、スピーカーをセットします。

7.本体上部にボタンを取り付けます。マニュアルを見ながら、ケーブルの位置を間違えないようにしましょう。

8.本体の完成です。SDカードリーダーに、micro SDカードをセットしておきます。

9.キーボード、マウス、モニターを接続して、電源をオンにします。

10.OSが起動したら、マニュアルを見ながら、プログラムのセットアップを行います。Raspberry PiのWi-Fi接続も行います。ただし、ここがいちばん面倒です。代理店が添付する日本語ガイドがある場合には、ぜひ参考にしてみてください。

セットアップが完了したら、話しかけてみましょう。「What day is today ?」のように聞くと、今日の日付と曜日を答えてくれます(英語で)。「How is the weather today?」のように聞くと、居住地域の天気を答えてくれます(英語で)。ラジオのプレイをお願いすると、そのサービスはまだやっていないとの答えでした(英語で)。

実は、Google AIY Voice Kitは、音声で応えてくれるだけではありません。モーターやサーボモーターを接続して、音声の命令に応じて動かすことなどもできます。そのあたり、少しずつ挑戦していきたいと思います。

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