立体を作ってみよう
いよいよ3Dのモデリングに入ります。まずは直方体の作成を例に、Fusion 360での基本的な3Dモデルの作成法を見ていきましょう。
■3Dモデル作成の基本
Fusion 360では、まず平面上に立体の元となる「スケッチ」を描き、それに厚みをつけたり、回転させたりして立体にします。さらにこの作成した立体に編集を加えて目的の形に近づけていきます。
この際、特に使用するのが[押し出し]というコマンドです。これはスケッチに厚みを追加するコマンドです。ひんぱんに使用するコマンドなので、覚えておきましょう。
■直方体を作成する
それでは、[押し出し]を利用して、実際に直方体を作成してみましょう。
まずは押し出す元となるスケッチを作成します。直方体を作るためには、どんなスケッチが必要でしょうか?
そう。長方形ですね。
●スケッチで長方形を描く
スケッチを作成するためのコマンドは、[スケッチ]です。ツールバーの一番左にあります。
1.[スケッチ]-[長方形]-[2点指定の長方形]を選択します。
2.スケッチを描画する平面を指定します。空間内の3方向を表している平面が表示されます。赤い線がX軸、青い線がZ軸、緑の線がY軸です。
3.X軸とZ軸から成る平面をクリックして選択します。
4.選択した平面が正面に向きます。
5.始点と終点をクリックして選択し、長方形を描画します。マウスポインターを移動すると、長方形の縦と横の長さが表示されるので、目的の大きさになるようにしましょう。
6.長方形が作成できました。
7.ツールバーの[スケッチを停止]をクリックしてスケッチを終了します。
●長方形を押し出して直方体にする
作成したスケッチを押し出して、直方体を作成します。
1.[作成]-[押し出し]を選択します。
2.長方形のスケッチをクリックします。
3.矢印を上方向にドラッグします。数値のダイアログに直接数値を入力してもかまいません。
4.[押し出し]ダイアログボックスの[OK]をクリックします。
5.直方体が完成しました。
スケッチを描いて押し出す。Fusion 360の基本中の基本の動作。しっかりとマスターしてくださいね。
次回は数値を指定してスケッチをする方法を紹介します。
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